期待膨らむ「春」ですが・・・

 

この時期に自殺を抑止するCMとして「お父さん、ちゃんと眠れている?」というフレーズのCMを覚えている方はいますか?実は、急激に自殺者が増えるのは、春なのです。3月は1年の中で最も自殺率が高く、内閣府は毎月3月を自殺対策強化月間として定め、関係各所と連携して必要な支援を受けられるように支援策を重点的に実施しています。例えば、広報啓発事業や相談支援事業、協力団体の拡大と連携強化等様々です。

では、どうして3月に自殺者が多いのでしょか?

自殺の原因となる主な精神疾患はうつ病ですが、この病気は不眠症状を伴うことが多いため、よく眠れているか、疲れていないかと声をかけることが大切で、だから、冒頭の「お父さん、ちゃんと眠れている?」という投げかけはとても重要なことが分かります。その背景になるのは色々とありますが、例えば、3月が決算期であるという点です。特に個人事業主などは、一年の総決算をする事となり、思うように売り上げが上がらず、将来を悲観して命を絶ってしまったり、また非正規雇用の方々が多い昨今、突然仕事を打ち切られたり、サラリーマンで言えば、急な人事異動により慣れない職場や人間関係が上手くいかず自ら命を絶ってしまうケースも。

更に、ご自身の健康上の問題にその理由を見ることもできます。事実、平成20年中の自殺者数を調査した警察庁統計によると、自殺の理由として「健康問題」(15,153人)の次に多いのが「経済・生活問題」(7,404人)であり、全自殺者の2割以上に上ります。他方、季節の変わり目(木の芽どき)の心身の変化を挙げることも出来ます。木々に新芽が出る早春の季節は、急激な寒暖差が体にとって非常に大きなストレスになります。これが自律神経のバランスにも影響を与え、疲れがとれない、体がだるいなどの症状を感じやすくなるのです。このように、春にはこの時季ならではのストレスに少なからずさらされます。
 そしてもう1点、この事は、大人に限ったことではなく、児童・生徒にも言えますね。内閣府では、自殺に追い込まれる心理として次の5つを挙げています。①ひどい孤立感②無価値感(観)③強い怒り④苦しみが永遠に続くという思い込み⑤心理的視野狭窄です。

自殺を理解するためには、複雑な要因が様々に重なった「準備状態」にあることを念頭において、「TALK1)」の原則に従い支援をしていきましょう。

 

春は「お別れの季節」でもありますが、「新しい出会いの季節」でもあります。また発想を変えれば「リセット」の季節でもあります。

「忙しい」とう字は、心を亡くすと書きます。

さぁ大きく深呼吸して、新しい自分を見つけに行きましょう!

 

1)「TALK」⇒T:Tell/A:ask/L:listen/K:keep safeの頭文字をとったもの

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